金与正氏　韓米日の「北朝鮮非核化」声明に反発

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党総書記）の妹、金与正（キム・ヨジョン）党副部長は韓国と米国、日本が外相会談で北朝鮮の非核化に向けて連携することを確認する共同声明をまとめたことについて、「最も敵対的な行為」だと反発する談話を出した。朝鮮中央通信が９日、伝えた。

　金氏は北朝鮮の「核保有国の地位」は「外部の敵対的な脅威と現在と未来の世界の安全保障構図の変遷を正確に反映した必然的な選択の結果」とし、「誰かが否定しても変わるものではない」と主張した。

　また、「米国やその追随勢力が時代錯誤的な『非核化』に執着すれば、最強の自衛的な核能力を誇るわれわれに当為性と大義名分を与えるだけ」と威嚇した。

　金氏が談話を出すのは米海軍の空母「カール・ビンソン」が韓国に入港したことを受けて「戦略的水準の威嚇行動を増大させる選択案を真剣に検討する」と表明した３月３日以来となる。