ウォンの対ドルレートなどを表示するハナ銀行本店ディーリングルームの掲示板=9日、ソウル(聯合ニュース)
ウォンの対ドルレートなどを表示するハナ銀行本店ディーリングルームの掲示板=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】9日のソウル外国為替市場で、米国の関税政策など不確実性の高まりを受けて韓国の通貨ウォンが対ドルで急落した。 

 この日午前9時15分の時点で前日日中の終値(午後3時半時点)比13.0ウォン安・ドル高の1ドル=1486.3ウォン(約145円)で、取引時間中としては世界金融危機時の2009年3月16日(1ドル=1492.0ウォン)以来のウォン安・ドル高水準となった。

 ウォンの対ドルの為替レートは前日比10.8ウォン安の1484.0ウォンで寄り付いた後、さらに下落した。

 米国の相互関税は9日午後1時1分(日本時間)に発動する。米国政府の関税率引き上げが中国をはじめとする相手国との貿易摩擦に拡大し、リスク回避の心理が高まった。

 前日午後には韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行首相がトランプ米大統領と電話会談し、関税問題などを議論したが、依然として不確実性が高い状況だ。

 同時刻のウォンの対円の為替レートは100円=1020.07ウォンで、前日終値比21.09ウォンのウォン安となった。 


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