国民の力のハン・ドンフン元代表(イーデイリー=キムテヒョン記者)
国民の力のハン・ドンフン元代表(イーデイリー=キムテヒョン記者)
与党国民の力のハン・ドンフン(韓東勲)前代表がきょう(10日)にも大統領選への出馬を表明する。ユン・ソギョル(尹錫悦)前大統領の弾劾賛成の先頭に立ったという「緋文字」から抜け出し、国民の力の予備選挙で逆転ドラマを描けるかがポイントになる。

韓前代表は10日の午後、国会本館の階段前で大統領選への出馬を宣言する。2024年12月に国民の力の代表職から退いてから115日ぶりのことだ。韓前代表側の関係者は「国会は民意が反映される場所であり、選出された権力が集中する場所でもある」とし、「韓前代表は国会で戒厳令の発布を防ぎ、新時代を開くための改憲について議論している。国会での出馬表明にはそのような意味が込められている」と説明した。

今回の大統領選挙で韓前代表は「時代を変えるためには改憲が必ず必要だ」として改憲を公約として掲げている。自身が大統領になれば、大統領4年再任制、国会の二院制を骨子として憲法を改正し、大統領と国会の任期を合わせるために、2028年の総選挙時に合わせて辞職するというのが韓前代表の構想だ。さらに改憲に消極的な共に民主党のイ・ジェミョン(李在明)前代表を「護憲勢力」と批判した。

今回の予備選挙で韓前代表が乗り越えなければならない最大の山は、党内の「親尹(親尹錫悦)系」とその支持者との関係回復だ。検事出身の韓元代表は検察時代、尹前大統領と長期に渡り共に仕事をした関係だ。尹政権では初の法務部長官を務め、尹政権の「皇太子」との評価まで受けた。

しかし、二人の関係は韓前代表が国民の力の非常対策委員長を務めた前回の総選挙から始まった。尹前大統領夫人のキム・ゴニ(金建希)氏問題と総選挙の公認権のためだ。総選挙後に行われた国民の力の党大会で、親尹系は韓前代表を攻撃したが、韓元代表は62.8%の得票率で党代表に当選した。

2024年の12月に尹前大統領が非常戒厳令を宣言した際、韓前代表は「非常戒厳宣言は誤りだった」として、国会の非常戒厳令解除決議に力を添えた。その後は尹前大統領の弾劾にも尽力した。これに親尹系が反発したことで、韓前代表は党の代表職を辞任した。

韓前代表は尹前大統領の罷免が決定された4日、自身のフェイスブックに「私はいつでも国民のそばにいる」として「愛する支持者たちと党員の同志たちが感じるきょうの苦しみ、失望、不安を共に分かち合う。苦しくても我々が進むべき道は自由民主主義であり、共同体に対する責任感だ」と書き込んだ。
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