ウィジョンブ(議政府)地方裁判所は10日、児童虐待殺害などの容疑で拘束起訴された30代のA被告に懲役30年を宣告した。
これとともに40時間の児童虐待治療プログラムの履修と10年間の児童関連機関への就業制限も命令した。
裁判部は、「被告人はこの事件の虐待行為後、被害児童を放置すれば死亡する危険ないし可能性があることを認識していたにもかかわらず、被害児童を約27分間放置した」とし、「別の被害児童らに対しても相当期間にわたり虐待し、ただのいたずらだったと見なす態度を見せるなど、真実があるのかどうかすら判断し難い」と判示した。
また、「被告人は別の師範に責任を転嫁するなど弁明しており、被害児童が意識のない状態にあってもCCTV(防犯カメラ)の映像を削除した。また、師範に虚偽の証言を強要し証拠隠滅を試みるなど、罪質は不良」とし、「一般人であれば当然、死亡の危険があるということを認識できただろう」と付け加えた。
A被告は昨年7月12日、キョンギド(京畿道)ヤンジュ(楊州)のテコンドー道場で巻いて立ててあったマットの中にB君(死亡当時5歳)を逆さの状態で入れて放置し、死亡させた容疑で拘束起訴された。
当時、B君は「出してください」と叫び、現場にいた師範も出してあげるべきだと言ったものの、A容疑者はこれを放置した。これに先立ち、A被告はB君の顔と体を数回たたき虐待していたと把握された。
結局、B君は昏睡状態で発見され病院に運ばれたが、A被告は自身の犯行場面が映ったCCTV映像を削除した。また、B君を含む別の子ども約20人をマットの中に逆さの状態で入れたり、頬をつねったり、たたくなど124回の身体的・精神的虐待を日常的に行っていたことがわかった。
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