Ｇ－ＤＲＡＧＯＮの曲と虹彩のイメージを宇宙に送信　韓国教授とコラボ

【大田聯合ニュース】韓国の人気グループ、ＢＩＧＢＡＮＧ（ビッグバン）のＧ－ＤＲＡＧＯＮ（ジードラゴン）さんの曲の音源と虹彩のイメージが韓国の国立大学、韓国科学技術院（ＫＡＩＳＴ）の衛星技術により宇宙に送信された。

　ＫＡＩＳＴ宇宙研究院は１０日、ＫＡＩＳＴ文化技術大学院の李進俊（イ・ジンジュン）教授がＧ－ＤＲＡＧＯＮさんと協業し、世界で初めてメディアアートを基盤とした「宇宙音源送信プロジェクト」に成功したと発表した。

　同プロジェクトは、ＫＡＩＳＴがＧ－ＤＲＡＧＯＮさんの所属事務所で、人工知能（ＡＩ）やメタバースを活用したビジネスを展開するギャラクシーコーポレーションと推進してきた「ＡＩエンターテク（エンターテインメント＋テクノロジー）」の一環で、ＫＡＩＳＴ機械工学科の招聘（しょうへい）教授でもあるＧ－ＤＲＡＧＯＮさんのメッセージと音源を宇宙に送信するというもの。「人間の内面の宇宙を外部の宇宙に拡張する感性的信号」をテーマに、ＫＡＩＳＴの先端宇宙技術と李教授のメディアアート作品、Ｇ－ＤＲＡＧＯＮさんの声と音源を一つにつないだ「宇宙文化コンテンツ」の実験だ。

　李教授は韓国の国宝「聖徳大王神鐘（エミレの鐘）」の音のデータを活用したサウンドを取り入れたメディアアート作品「Ｉｒｉｓ」を制作した。作品はＧ－ＤＲＡＧＯＮさんの虹彩のイメージを土台に生成ＡＩ技術を使って制作された。これにＧ－ＤＲＡＧＯＮさんの曲「ＨＯＭＥ　ＳＷＥＥＴ　ＨＯＭＥ」のオーディオメッセージを結合し、宇宙に向けて送信する象徴的パフォーマンスが完成した。

　李教授は作品について「虹彩は『魂の鏡』と呼ばれるほど内面の感情やアイデンティティーを映し出す象徴だ。今回の作品を通じてＧ－ＤＲＡＧＯＮさんの視線に沿って『人類の内面から見た無限の宇宙』を表現しようとした」と説明した。

　Ｇ－ＤＲＡＧＯＮさんは「科学の発展を通じて全世界が音楽を共有できる時代になったことだけでも驚きだが、私の大切な曲が宇宙に送信されることにまだ実感が湧かない」と感想を語った。