「済州島四・三事件」の犠牲者が眠る「済州4・3平和公園」=(聯合ニュース)
「済州島四・三事件」の犠牲者が眠る「済州4・3平和公園」=(聯合ニュース)
【済州聯合ニュース】韓国南部の済州道は11日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が同日、「真実を明かす:済州四・三アーカイブ」の「世界の記憶」(世界記憶遺産)登録を最終承認したと発表した。

 

 1948年4月3日に起きた「済州島四・三事件」は、米軍政の支配下にあった朝鮮半島の南側だけでの総選挙実施は南北分断を固定化するとして反対した済州島の島民らが武装蜂起し、軍や警察が鎮圧を名目に多くの島民を虐殺した事件。

 済州四・三アーカイブは、真実究明と和解の過程を示す1万4673件の歴史的記録で構成されており、軍法会議の受刑者名簿や獄中から送られたはがき(27件)、犠牲者と遺族の証言(1万4601件)、市民による真相究明運動の記録(42件)、政府の公式真相調査報告書(3件)が含まれている。

 ユネスコは済州四・三アーカイブについて「国家暴力に対抗して真実を明らかにし、社会的和解を成立させ、犠牲者の名誉を回復するための努力にスポットを当てた」とし、「和解と共生に向けた地域社会の民主主義実践が成し遂げた成果」と高く評価した。

 今回の登録により、済州島はユネスコエコパーク(生物圏保存地域)、世界自然遺産、世界ジオパーク、無形文化遺産に世界記憶遺産が加わった「ユネスコ5冠」記録を達成することになった。 


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