ジャガード氏は9日(現地時間)、平壌国際マラソン大会に参加するため北朝鮮を訪れた映像を公開した。
北朝鮮は今回、6年ぶりに大会を開催するため、外国人観光客の一部のユーチューブ撮影も許可するなど、やや開放された姿勢を取っているという。
ジャガード氏は、「今までマラソンをしたことはない」とし、平壌に入ることが目的でマラソン大会に参加したと明かした。ジャガード氏はイギリスのアマチュアマラソン協会の所属として今回の大会に参加したという。
ジャガード氏は北朝鮮の観光ガイドから観光中に守るべき4つの原則を案内されたという。それは、▲ガイドから離れないこと、▲ガイドの許可なく撮影しないこと、▲金正恩氏を無視する発言をしないこと、▲宗教的な物を拡散させないことで、外部の文物の流入と国際社会でのイメージを念頭に置いた措置とみられる。
ただ、ジャガード氏はこのような規則にあまり委縮しない様子を見せた。ジャガード氏はガイドと個人的に会話をする中で金正恩氏の後継者と関連した質問を投げた。具体的には、「金正恩氏の娘のキム・ジュエ氏が後継者になる可能性もあるか」と聞いた。すると、別の質問にはためらわずに答えていたガイドがキム・ジュエ氏の名前が出た瞬間から戸惑った表情で口ごもり、質問を最後まで聞くと、「私もよくわからない」と言葉を濁した。
このガイドは金正恩氏に対する忠誠心を強調する発言もした。ガイドは、「北朝鮮に来る観光客が何を理解して来ればいいと思うか」との質問に、「われわれには偉大な指導者がいる。彼はわれわれにとって力とエネルギーの源」とし、「彼がどこかを訪れれば全国の関心がそこに集中し、彼に会った人を本当にうらやましく思う」と話した。
ジャガード氏は平壌のファソン(華城)地区に新たに造成されたリムフン(林興)通りを散策し、「北朝鮮は驚くほどきれいで整頓されている」としながらも、「見せたい部分だけを見せているのではないかという疑いも拭い切れない」と話した。また、「道に音楽が大きく流れているが、アパートは人が住んでいないような雰囲気だった」とし、「住民との自由な接触は制限されており、一部の区間ではまるで演出された俳優のような人々が投入されたような感じも受けた」と伝えた。
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