禹元植、国会議長
禹元植、国会議長
ウ・ウォンシク(禹元植)国会議長は8日、ハン・ドクス(韓悳洙)大統領権限代行国務総理が大統領の役割である憲法裁判官2人を指名したことについて「憲法裁判所に効力停止仮処分申請と権限争議審判を請求する」と明らかにした。

禹議長は、韓代行の憲法裁判官指名が‘重大な憲法秩序違反’であり、‘国会の憲法機関任命に関する人事聴聞権を侵害する行為’だとしてこの日、憲法裁判所に効力停止仮処分申請と権限争議審判請求をする受け付ける予定だという。

国会議長室によると、現在は人事聴聞要請案が国会に公式には受け付けられてはいないが、憲法裁判所法第61条第2項によると、権限が実際に侵害された場合だけでなく‘侵害される顕著な危険がある場合’にも権限争議審判および仮処分申請が可能となる。

また、禹議長は「今回の指名行為は、国会が保有する憲法裁判所裁判官候補者に対する任命同意案審議・票決権、人事聴聞手続きを通じた国政統制権、国会議長の人事聴聞手続き進行権限を侵害する明白な恐れがある事案であり、憲法守護と国会の権限保護のための措置が避けられない」との考えを明らかにした。

一方、国会立法調査処も今回の韓代行の裁判官指名について「現職大統領も任期末には新しい憲法機関の構成を自制してきたし、民主的正当性のない韓代行の憲法裁判官指名のような積極的行為は明白な権限逸脱であり、違憲・違法の素地が大きい」と多数の憲法学者たちの意見を総合した検討意見を出している。

禹議長は「国民から選出されていない大統領権限代行が憲法守護機関である憲法裁判所の構成に乗り出すのは、再び国家的混乱を加重させる行為である。大統領権限代行が無資格者なら国会の人事聴聞権限が顕著に侵害されるもう1つの国憲紊乱(びんらん)行為だ」と批判した。続いて「国会の今回の措置は憲法守護のための国会の責務である」とも付け加えた。
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