韓国大統領選　ソウル市長が不出馬を表明

【ソウル聯合ニュース】韓国の呉世勲（オ・セフン）ソウル市長は１２日、尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領の罷免に伴い６月３日に実施される大統領選への不出馬を表明した。

　旧与党「国民の力」党本部で記者会見を開き、「非正常の正常化のため、白衣従軍（一般市民として戦争に参加すること）として呼び水の役割をする」と述べた。政治家にとって推進力は重要なことだが、止まるときは止まる勇気も必要と説明した。

　また、同党と大統領候補らには「再成長」「弱者との同行」を大統領選の中核アジェンダとして掲げてほしいと呼びかけた。

　呉氏は当初、１３日に大統領選への出馬を表明する予定だった。

　元弁護士で、テレビ番組に出演するなどし知名度を高め、２０００年の国会議員選で初当選。０６年にはソウル市長に当選し１０年に再選を果たしたが、１１年に小中学生の無料給食を巡る住民投票が不成立になったことを受けて辞任。前市長の自殺を受けて実施された２１年の補欠選挙でソウル市長に返り咲き、２２年の市長選で再び当選した。