尹元大統領、整った髪型・笑みのない表情で出廷…「国民参加裁判は望まない」=韓国
尹元大統領、整った髪型・笑みのない表情で出廷…「国民参加裁判は望まない」=韓国
ユン・ソギョル(尹錫悦)元大統領が内乱を主導した容疑の初めての正式な裁判に出席した。

ソウル中央地方裁判所は14日午前10時、尹元大統領に対する1回目の公判期日を開いた。きょうの公判では検察による公訴事実の要旨の発表と、尹元大統領側の陳述が行われる。また、陸軍首都防衛司令部のチョ・ソンヒョン第1警備団長と特殊戦司令部のキム・ヒョンギ1特戦隊隊長に対する証人尋問も予定されている。

尹元大統領はソウル・ソチョ(瑞草)区の私邸から午前9時46分ごろ出発し、4分後の50分ごろ法廷に着席した。濃いネイビーのスーツにワイン色のネクタイを締めた尹元大統領は淡々とした表情で法廷に入った。髪型は整えられ、笑みのない表情で席に着き、弁護人らと短く話す様子も見られた。

裁判が始まり被告人席に座った尹元大統領は裁判部が入廷すると立ち上がって頭を下げた。

チ・グィヨン裁判長は被告人の個人情報を直接聞かず、「1960年生まれ、職業は元大統領」と言った後、尹元大統領に住所だけを聞いた。裁判部が国民参加裁判を望むかどうかを聞くと、尹元大統領側のユン・ガプグン弁護士は「望まない」と答え、尹元大統領もこれに同意しうなずいた。

尹元大統領はことし1月26日、現職の大統領としては初めて拘束起訴された。憲法裁判所が今月4日に罷免決定を下した後、一般人の身分となってから10日後に刑事裁判に出席した。尹元大統領はことし2月20日、この裁判の初めての公判準備期日にも拘束状態で出席している。

検察は尹元大統領がキム・ヨンヒョン元国防部(防衛省に相当)長官および軍司令官らと共謀し、国家権力を排除したり国憲を乱す目的で「12・3非常戒厳」を宣布し暴動を起こした容疑(内乱主導)で起訴された。

一方、裁判所はきょう尹元大統領が法廷に出席するまでの様子を警護上の理由から非公開とする要請を受け入れた。これにより、イ・ミョンバク(李明博)元大統領、パク・クネ(朴槿恵)元大統領の際とは異なり、尹元大統領が法廷に移動する様子と法廷内での様子は一般に公開されない。
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