検察と尹氏は休憩をはさんで8時間20分にわたり、証人や証拠採用などを巡り攻防を繰り広げた。検察は尹氏が非常戒厳を宣言する過程や内乱罪が成立する理由を説明。これに対し尹氏はおよそ80分にわたり直接反論した。
検察は、当時の国政状況に対する尹氏の認識をはじめ、非常戒厳を巡る事前の謀議と準備などに言及し、憲法秩序を乱す目的で暴動を企てたと指摘した。
尹氏は冒頭陳述で非常戒厳について「数時間で、非暴力的だった。国会の解除要求を直ちに受け入れて解除した」として、内乱罪は成立しないと主張。「非常戒厳は平和的な国民へのメッセージ」だったと述べた。
また、検察側の証人として出廷した陸軍首都防衛司令部のチョ・ソンヒョン第1警備団長と特殊戦司令部のキム・ヒョンギ第1特戦隊隊長の証人尋問も行われた。チョ氏は憲法裁判所による尹氏の弾劾審判で、首都防衛司令官から国会に入って議員たちを引きずり出すよう指示を受けたと証言していた。
地裁は次回公判を21日に開くことを決め、両証人に対する反対尋問などを行うと説明した。
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