復帰した医大生の身元また公開...インスタでの嫌がらせまで=韓国
復帰した医大生の身元また公開...インスタでの嫌がらせまで=韓国
韓国で医学生の身元がネット上に流布される事件がまた発生した。

 韓国教育部は14日、授業に復帰した済州大学の学生の身元がオンラインに流布された事実と関連し、捜査依頼を検討すると明らかにした。

 この日、医師、医学生のコミュニティーであるメディスタッフには、今年1学期から授業を受けている済州大の学生A氏の顔とプロフィールが掲載されたインスタグラムのキャプチャー写真が投稿された。投稿のタイトルは「済州大学特産品みかん」で、みかんは復帰した医学生・専攻医を嘲笑する表現として使われている。投稿には、Aさんに対する容姿中傷、セクハラなどの悪質なコメントが付けられたという。

 一部の人はA氏のインスタグラムアカウントに誹謗中傷のメッセージまで送り付け、A氏は苦痛を訴えている。教育部は今回の事件を医学部の学生保護・通報センターに通報し、捜査依頼の可否を検討するという立場だ。

 メディスタッフは医師と医学生だけが利用できるコミュニティーで、政府の方針に反発して“同盟休学”(=学校側に何か要求するために集団で授業を放棄すること)の医学生を非難する人たちに反対する内容の投稿が頻繁にアップされ、物議を醸している。

 昨年の済州航空旅客機事故の時は、試験を準備する医学生4年生の遺族のインタビューをめぐって「柑橘類を産んだのがすでに罪」、「子供が罪人だから親が罰を受けた」など、ヘイトのコメントが続いた事実が知られて波紋を呼んだこともあった。

 医学生の同盟休学が1年を超え、医学生集団内部で授業拒否の強要、休学届提出の強要、復帰した医学生の身元公開など、悪意のある嫌がらせ行為が絶えない状況だ。

 特に、メディスタッフなどオンラインコミュニティーを通じた身元情報流出が深刻で、教育部はすでにメディスタッフとテレグラムなどを通じた授業復帰医学生の身元情報流出と関連し、計5件を捜査依頼した。

 当局の強硬な対応にも身元公開は収まらず、今年1月、ソウル大学校医学部の本科3・4年生の一部が開講初日に復帰したことが知られると、復帰した医学生の実名が書かれた「ブラックリスト」が流布されることもあった。
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