革新系最大野党「共に民主党」の陳善美(チン・ソンミ)国会議員がソウル市から提出を受けた資料によると、2023年12月時点で同市の下水道管路の総延長は1万866キロで、このうち3300キロ(30.4%)は埋設後50年以上が経過している。埋設後30年以上の下水道管路は6028キロ(55.5%)に上る。
一般的に埋設後の経過年数が30年を超えると老朽下水道管に分類される。
経過年数50年以上の下水道管の割合が最も高かったのは鍾路区で53.5%だった。次いで竜山区(48.5%)、城北区(47.7%)などの順。経過年数30年以上の下水道管の割合が最も高かったのも鍾路区(66.3%)だった。
老朽化した下水道管は道路陥没の主な原因に挙げられる。国土交通部の資料によると、2020~2024年に全国で発生した地盤沈下計867件の原因として最も多かったのは下水道管の損傷で394件(45.5%)だった。
問題は膨大な予算だ。ソウル市は毎年2000億ウォン(約200億円)を投じて老朽下水道管路約100キロを整備しているが追いつかない。
市の関係者は「老朽化に対応するためには年平均約150キロを整備しなければならず、追加の財源確保に力を注いでいる。政府にも予算支援を要請し、現在協議中だ」と述べた。
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