聴聞会で答弁する崔氏=16日、ソウル(聯合ニュース)
聴聞会で答弁する崔氏=16日、ソウル(聯合ニュース)
◇経済副首相の国会聴聞会 弾劾の適切性など巡り攻防

 国会法制司法委員会は16日、崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官の弾劾訴追に関する聴聞会を開催した。革新系最大野党「共に民主党」と保守系の旧与党「国民の力」は聴聞会で、崔氏の弾劾の適切性や崔氏が大統領権限代行を務めていた当時、共に民主党が憲法裁判官候補に推薦し、国会で任命同意案が可決された馬恩赫(マ・ウンヒョク)氏を任命しなかったことの違憲性などを巡って攻防を繰り広げた。共に民主党の朴熙承(パク・ヒスン)議員は、馬氏を憲法裁判官に任命しなかったことについて憲法裁判所は「憲法で付与された国会の構成権の侵害」だという意見を出したとし、崔氏の行為が憲法機関を形骸化させたと批判した。

◇警察が大統領室の家宅捜索に着手 尹氏の拘束妨害容疑で

 憲法裁判所の決定で大統領を罷免され、現職大統領の不訴追特権を失った尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏に対する警察の捜査が本格化した。警察の特別捜査団は16日、特殊公務執行妨害などの疑いで大統領室や大統領警護処のキム・ソンフン次長の公邸などの家宅捜索に入った。ただ、大統領警護処が捜索を拒否し、令状の執行は行われていない。尹氏らは1月3日、独立捜査機関「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」と警察特別捜査団の拘束令状の執行を妨害した疑いが持たれている。キム氏は盗聴防止用携帯電話のサーバー記録の削除を指示した疑いもある。

◇旧与党 大統領選予備選の候補8人決定

 尹錫悦前大統領の罷免に伴い6月3日に実施される大統領選を巡り、保守系旧与党「国民の力」は16日、党公認候補を選ぶ予備選の候補者8人を決めた。予備選には11人が届け出たが、書類審査で絞り込んだ。8人は金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官、羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)国会議員、安哲秀(アン・チョルス)国会議員、梁香子(ヤン・ヒャンジャ)前国会議員、劉正福(ユ・ジョンボク)仁川市長、李チョル雨(イ・チョルウ)慶尚北道知事、韓東勲(ハン・ドンフン)前党代表、洪準杓(ホン・ジュンピョ)前大邱市長。1次予備選の候補者8人に対する世論調査が実施され、22日に2次予備選に進む4人が発表される。

◇26学年度の大学医学部募集人員 増員前の3058人が有力か

 政府が2026学年度の大学医学部の募集人員を定員増以前の3058人に戻す案を事実上確定し、17日に発表する予定であることが教育関係者の話で分かった。李周浩(イ・ジュホ)社会副首相兼教育部長官が17日午後に政府ソウル庁舎で記者会見を開き、26学年度の医学部募集人員を発表する予定だという。募集人員は、医師不足などの対策として医学部の入学定員を増員する政府方針に反発して授業を拒否した医大生が全員復帰することを条件に政府が提示した3058人になる見通しだ。増員前の医学部入学定員が3058人だった。


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