韓氏は8日、近く退任する憲法裁判所裁判官の後任候補として李完揆(イ・ワンギュ)法制処長と咸尚勲(ハム・サンフン)ソウル高裁部長判事を指名したが、法曹界の一部では大統領固有の権限である指名権を大統領権限代行が行使することが合憲かどうかを巡って論争が起こっていた。
今回の判断により、韓氏による裁判官候補者指名の効力は一時停止される。停止期限は金弁護士が、裁判官任命権行使が違憲かどうかを判断するよう求めて起こした憲法訴願の宣告時まで。
憲法裁は韓氏に対し、裁判官候補者の指名に続く人事聴聞要請案の提出、人事聴聞経過報告書の送付要請、憲法裁判官の任命など、一切の任命手続きを禁じた。
李氏と咸氏の憲法裁判官の指名を巡っては、国会で過半数を握る最大野党「共に民主党」なども強く反発している。国会本会議は前日、同党主導で両氏の指名撤回を求める決議案を可決した。
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