中国CATL、韓国に法人設立…EV電池で攻勢
中国CATL、韓国に法人設立…EV電池で攻勢
電気自動車(EV)向け電池で世界トップシェアの中国・寧徳時代新能源科技(CATL)が韓国に現地法人を設立し、本格的な市場攻略に乗り出すことが16日、明らかになった。

 関連業界によると、CATLは今年1月、「CATLコリア」をソウル市江南区に設立した。登記上の代表取締役には、社内取締役である中国籍のハン・シンジュン氏とオーストラリア籍のクォン・ヒョクジュン氏が就任した。資本金は6億ウォン(約6千万円)、発行済み株式数は12万株。事業目的には、電池や電力貯蔵設備および関連製品の販売、電池リサイクル事業などが含まれる。

 CATLコリアは設立と並行して、営業、マーケティング、人事などの分野で経験者を募集するなど、人材採用を活発化させている。韓国国内でEVやエネルギー貯蔵システム(ESS)向けの電池事業を積極的に展開する構えとみられる。

 CATLは、低価格が強みのリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を武器に、EV市場の成長鈍化局面においても世界シェアを急速に拡大している。中国国内市場で圧倒的なシェアを握るほか、米テスラや独BMW、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンといった世界的な自動車メーカーにも電池を供給している。

 市場調査会社SNEリサーチのデータによると、2024年のグローバルEV電池市場におけるCATLの使用量シェアは37.9%に達した。中国の比亜迪(BYD、17.2%)や韓国のLGエネルギーソリューション(10.8%)などを大きく引き離し、首位を独走している。
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