ソウル市内の医学部=(聯合ニュース)
ソウル市内の医学部=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李周浩(イ・ジュホ)社会副首相兼教育部長官は17日、政府ソウル庁舎で記者会見を開き、2026学年度の医学部募集人員を定員増以前の3058人に戻すと発表した。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は昨年2月、医師不足の解消に向けて大学医学部の入学定員を25学年度からの5年間、従来の3058人から5058人に増やす方針を発表。昨年入試を実施した25学年度は増員されたものの、1年で元に戻った。

 政府は募集定員を従来の3058人に戻す前提として、政府方針に反発して授業を拒否している医学生らの全員復帰を掲げていた。政府は全員復帰には大きく及ばないものの、医学部教育の正常化が急務とする大学側の要請を受け入れ、3058人に戻すことで調整を進める。

 授業を拒否して休学していた医学生らは先月末から今月初めにかけ、ほぼ全員が復学申請などを完了した。ただ学生の多くは復学したものの授業への出席を拒否し、実質的な復帰率は25.9%に止まった。

 今回の決定について政府は、1年以上続く定員増を巡る政府と医療界の対立を解消し、医学部の教育を正常化するためには26学年度に限り、募集定員を従来の水準にするべきとする医療界側の要請を受け入れたと説明した。

 李氏は「きょうの発表で来年度の医学部募集定員に関する社会的論争に決着をつけ、これからは皆が医学部教育の正常化と韓国の未来のための医療改革で力を合わせていくことを願う」と強調した。


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