文炯培、憲法裁判所長権限代行
文炯培、憲法裁判所長権限代行
退任を翌日に控えたムン・ヒョンベ(文炯培)憲法裁判所長権限代行が17日、イナ(仁荷)大学で特別講演を行い、ユン・ソギョル(尹錫悦)前大統領の弾劾審判の宣告が遅れた理由について明らかにし、注目を集めている。

18日に任期が満了する文権限代行はこの日、仁荷大学法学専門大学院の”法律家の道”という科目を受講する200人ほどの学生を前に、「魂、創、通」をタイトルとする特別講演を行った。

文権限代行は魂について、「なぜ私は法律家になろうとしたのか」を絶えず考えなければならないと強調した。創については「独創的で適切なもの」と創造性の定義を下した。疎通を意味する通は「詰まったものを突き破って水のように流れるようにすること」だとし、このために傾聴の姿勢と自身の意思を明らかにする意思表現が重要だと述べた。

文権限代行は講演後の質疑応答で、尹錫悦前大統領の弾劾審判に対する感想も明らかにした。

文権限代行は「最近数カ月間、分裂と混乱を体験した私たちの社会が成長するため、どんな方向に進まなければならないと思うか」との質問に対し「寛容と自制」と回答した。

文権限代行は「寛容は意見が異なる人に対する尊重であり、自制は力のある人が適切に使うこと。寛容と自制がなければ民主主義は発展できない」と説明した。

続いて「『弾劾訴追は野党の権限であり、問題ない』と言い、『それなら非常戒厳は大統領の権限ではないか』と言うが、それでは答えを見つけることができない。寛容と自制を超えたのかどうか、現在まで弾劾訴追はそれを超えていないが、非常戒厳はそれを超えたというのが私たち(憲法裁)の判断である」と強調した。

さらに「『弾劾宣告に矛盾があるのでは』と言うが、私は矛盾がないと思う」と釘を刺した。

また「野党に適用される権利は与党にも適用されなければならず、与党に認められる節制は野党にも認められてこそ、それが統合だ。私に適用される原則とあなたに適用される原則が異なるなら、どのように統合されるだろうか。その統合を私たちがちょっと固守してみようと。それが弾劾宣告文のタイトルである。だから時間がかかった」と説明した。
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