「あちこちが陥没」全国にシンクホール緊急事態...不安を抱える市民=韓国
「あちこちが陥没」全国にシンクホール緊急事態...不安を抱える市民=韓国
韓国で先月24日、カンドン(江東)駅付近で約20センチのシンクホールが発生し、2人が死亡する事故が発生した後、全国各地でシンクホール事故が発生しており、市民が不安に震えている。最近発生したシンクホールの共通点は、周辺に地下鉄の駅や地下工事現場があったという点だが、専門家らは大規模な地下工事により地盤がゆるい状態で水が流れ、地中の穴が大きくなったものとみている。

 今月11日、京畿道光明市一直洞の新安山線トンネル補強工事現場で地盤沈下により道路が崩壊した。幸い、一緒に埋もれた掘削機の運転手は救出されたが、ポスコイーアンドシーの労働者A氏は事故から6日後に死亡した状態で発見された。京畿南部警察庁は刑事機動隊長をチーム長とする捜査専門チームを編成し、事故原因を明らかにする方針だ。

 シンクホールの事故は続いている。今月15日には、ソウル中浪区新内洞の中浪区庁舎から約300m離れた場所で直径約40センチのシンクホールが発見され、13日にはソウル麻浦区愛鴎外駅付近で直径40センチのシンクホールが発生した。同じ日に江東区天湖洞の江東駅付近で直径20センチほどのシンクホールが発生した。アックジョン(狎鴎亭)駅とドルゴジ駅付近でも道路陥没事故が発生し、補修作業が行われた。

 ソウルだけでなく、様々な地域でシンクホール事故が発生している。今月14日、江原道原州原州市盤谷洞で道路の亀裂が発生し、15日には仁川市富平区富平駅前の横断歩道に深さ10センチ相当の地盤沈下が発生した。今月13日、釜山市沙上区学長洞では横5メートル・縦3メートル・深さ4.5メートルのシンクホールが発生した。

 専門家らは大規模な地下工事によって弱くなった地盤に水が入り、穴が発生したと見ている。このような理由から、ほとんどのシンクホールが地下鉄の駅や地下工事中の現場付近で発生したという。延世大学土木学科のチョ・ウォンチョル名誉教授は、「土木工事の過程で地盤を固める埋め戻しが行われない状況で、雨水など水が流れると地中に穴ができる。それがどんどん大きくなって地面が陥没する」と説明した。
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