出廷した尹前大統領(共同取材)=21日、ソウル(聯合ニュース)
出廷した尹前大統領(共同取材)=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り内乱首謀罪に問われた韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の第2回公判が21日、ソウル中央地裁で開かれ、検察側証人として出廷した陸軍首都防衛司令部のチョ・ソンヒョン第1警備団長への反対尋問が行われた。尹氏側は陸軍首都防衛司令官から国会に入って議員たちを引きずり出すよう指示を受けたとのチョ氏の証言の信ぴょう性を追及し、チョ氏は「指示を受けたのは事実だ」と反論した。

 チョ氏は14日に開かれた初公判での検察側の証人尋問で、戒厳宣言当日に首都防衛司令官から国会から議員らを引きずり出すよう指示を受けたと証言した。尹氏側はこの日の反対尋問で、議員を引きずり出すことは不可能だと指摘。チョ氏は「なぜ不可能な指示を出したのか分からない」と反論した。尹氏側は「国会内の人員」を連れ出すよう指示したのをチョ氏が任意に解釈して議員を引きずり出すよう部下に指示したのではないかと問うと、チョ氏は「全般的な状況から国会議員ではなく他の人員がいるはずがなかった」と強調した。

 地裁はこの日、開廷前に報道機関による撮影を許可したため、被告席に座った尹被告の姿が初めて公開された。初公判では報道機関の申請が遅かったとして撮影を認めなかった。


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