警察は放火の容疑者について、現場で焼死した状態で発見された60代の男と発表した。男の自宅で遺書が見つかり、警察は犯行の動機などを調べている。
聯合ニュースの取材によると、消防当局は午前8時17分ごろ、「爆発音がする」という通報を受けて出動。火は約1時間40分後に消し止められた。
向かいのマンションの80代の住民は「家の中にいたが、とてつもなく大きな音がして驚いた」と話した。
警察はこれに先立ち、午前8時4分ごろ、現場から約1.4キロ離れた別のマンションで「男が火炎放射器を使っている」という通報を受けた。火災が発生したマンションの駐車場でこの男のバイクが見つかり、男を容疑者と特定した。
警察は火災現場で農薬散布機を発見。男がこれに油を入れて散布し火をつけたとみて捜査に乗り出したが、現場で見つかった焼死体と追っていた男の指紋が一致したという。
男の自宅から遺書がみつかり、娘に対し母親をよろしく頼むという内容が記されていた。遺書には「母親の病院費に使うように」として5万ウォン(約5000円)が同封されていた。
警察によると、男は昨年末まで火災が発生したマンションの3階に住み、上の階の住民と騒音トラブルがあったことが分かった。昨年9月には暴行にまで発展し警察が出動したが、刑事処罰には至らなかったという。
男がマンションに放火する前に、「男が火炎放射器を使っている」との通報があった別のマンションには、男の母親が住んでいたことが分かった。
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