韓国統一部の当局者はこの日、報道陣に対し「趙甬元、李日煥(リ・イルファン)党書記の身辺に変動があった可能性を念頭に置いて動向を見守っている」と述べた。
趙氏がメディアに最後に登場したのは2月28日、開城市の開豊区域で行われた地方工業工場と総合奉仕所の着工式の報道。李氏は1月2日に行われた努力革新者・功労者の新年記念撮影の報道だった。
故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日(4月15日)に幹部らが平壌の錦繍山太陽宮殿を参拝したという報道でも、党政治局常務委員のうち朴泰成(パク・テソン)首相、崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長についての言及はあったが、趙氏の名前はなかった。
統一部の当局者は「2カ月近く(公開)活動がないということは注視する必要がある」とし、「過去の事例をみると、高齢による引退や病気のほか、革命化教育(思想教育)や粛清などさまざまなケースがある」と説明した。
2人が報道から消えた時期は、今年初めに北朝鮮が幹部の綱紀確立に乗り出したタイミングと重なる。
金正恩氏は1月27日に開かれた党中央委員会書記局拡大会議で、地方幹部の不正事件を取り上げ「特大型犯罪」と叱責した。また、党機関紙の労働新聞などの官営メディアで綱紀粛正を指示するなど、規律順守を強調する記事が相次いで掲載された。
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