折れ曲がった風力発電用の風車=(聯合ニュース)
折れ曲がった風力発電用の風車=(聯合ニュース)
【光州聯合ニュース】韓国南部、全羅南道和順郡に設置された風力発電用の風車が折れ曲がる事故が21日、発生した。同郡などの関係者が22日、明らかにした。郡は風車を製作したドイツのシーメンス・ガメサ・リニューアブルエナジー(SGRE)に連絡し、原因究明のための技術者派遣について協議しているものの、同社が自社製品に不備があったとする結論を出す可能性は低く、事故原因を正確に把握できるかについては不透明な状況だ。

 郡によると、折れ曲がったのは韓国の民間業者が設備のすべてをSGREから購入し、組み立てから設置までSGREが派遣した技術者が監督した11基のうち1基という。

 2014年に政府から発電事業の許可が下りたが、環境への影響評価や周辺住民への説明などに5年以上を要し、20年3月に基礎工事が始まり、23年6月に商業運転を開始した。

 工事を請け負った民間業者の関係者は「製作会社が見てこそ何が問題なのか分かるだろう」とし「われわれが自主的に事故原因を調査するのは難しい」と説明した。

 2016年3月にも江原道太白市で風力発電用の風車1基が倒れる事故が発生したが、事故原因は現在も明らかになっていない。この風車も輸入品で、製作会社側が事故原因を調査した。

 郡の関係者は「羽が落ちるなどの事故は全国でたびたび発生したが、風車自体が倒れたのは太白市の事故を含め2例目だと承知している」として「幸い人的被害や住民の財産被害にはつながらなかったが、再発しないよう原因究明に最善を尽くす」と話した。

 倒れた風車は高さが127メートルで、21日の午前2時50分ごろに倒れたという。

 郡は二次災害を懸念し、事故現場への一般人の立ち入りを制限し安全点検などを実施した。


Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40