LG電子がEV充電事業から撤退、景気低迷とEV販売不振が影響=韓国
LG電子がEV充電事業から撤退、景気低迷とEV販売不振が影響=韓国
LG電子がエコソリューション(ES)事業本部傘下の電気自動車(EV)の充電器事業を終了する。

同社は背景について「市場の成長遅延と価格競争の激化など事業環境の変化を受け、経営のバランスを調整する」と説明した。

ES事業本部傘下のEV充電器事業担当の人員は、LG電子内の別事業の組織に再配置されることとなる。EV充電器製造を担当する子会社ハイEVチャージャー(HiEV Charger)は清算。同社はその後、EV充電器の供給先を対象としたメンテナンスサービスを行う計画だ。

LG電子は2022年、アップルマンゴー(現ハイEVチャージャー)を買収し、EV充電市場に参入した。成長性の高い欧米、アジアなどをターゲットとした製品を販売し、現地の充電事業者との協力を通して事業拡大をしていく計画だった。

しかし世界的な景気停滞とEVの販売不振の影響で、同社の事業も打撃を受け始めた。ハイEVチャージャーは2024年、72億ウォン(約7億217万円)の営業損失を記録。2年連続で大規模赤字を計上した。

ES事業本部は今後、選択と集中戦略により家電用・産業用エアコン、チラー、ヒートポンプ、データセンター用冷却ソリューションといったHVAC(空調システム)事業に注力する方針だ。
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