各銀行の収益に直結する融資と預金金利の差は拡大している。銀行の預金金利は急速に下がりながらも貸出金利の下げスピードは緩やかで、預金と融資の金利の差が大きくなり、銀行のみが利益を貪(むさぼ)っていると批判されている。
韓国銀行経済統計局は来月1日に「2025年3月金融機関加重平均金利」を発表する。
これに先立ち韓国銀行が発表した2月の金融機関加重平均金利統計によると、預金銀行の2月の家計融資金利(新規取り扱い額ベース)は年4.52%で、前の月(4.65%)より0.13%下がり、3ヵ月連続で下落した。家計向け融資のうち、住宅担保融資が4.27%から4.23%へと0.04%、一般信用融資が5.58%から5.50%へと0.08%それぞれ下落した。家計向けと企業向けを合わせた全体の融資金利は4.53%だった。
預金銀行の貯蓄性受信金利(新規取り扱い額ベース)も、市場の金利の下落などの影響を受け年3.07%から2.97%へと0.1%下がった。昨年10月以降5ヵ月連続の下落だ。
これを受け、預金と融資の金利の差は1.49%と前月(1.46%)より0.03%大きくなり、6ヵ月連続で拡大している。
銀行業界では今後も預金と融資の金利の差が大きくなる可能性があるとの見方が出ている。土地取引許可区域の解除などと相まって家計向け融資が一時的に急増し、再び融資を締め付けるために金利を下げにくい反面、基本金利は銀行が基準金利の引き下げと市場の金利下落を反映して随時調整が可能なためだ。年内の基準金利の引き下げにより預金金利の下落が持続すると予想されている中で融資金利の下落は遅れており、銀行業界はしばらくの間、利益に対する批判を避けにくい見通しだ。
また韓国銀行は30日に韓国金融研究院と共同政策カンファレンスを開催する。韓国の通貨政策の運用課題および示唆点をテーマに、韓国銀行の公開市場での経験および今後の課題、主要国の中央銀行の貸借対照表政策および示唆点などのセッションが行われる予定だ。
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