ビラをくくりつけた風船を飛ばす戦後拉北者被害家族連合会の関係者(同団体提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
ビラをくくりつけた風船を飛ばす戦後拉北者被害家族連合会の関係者(同団体提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【坡州聯合ニュース】韓国の拉致被害者家族でつくる「戦後拉北者被害家族連合会」は27日午前0時すぎ、南北軍事境界線に近い京畿道坡州市の臨津閣から北朝鮮に向けてビラを飛ばした。拉致被害者7人の写真と説明が印刷されたビラと、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が監獄にいるような姿の合成写真をヘリウム風船8個にくくりつけて飛ばした。

 同団体の崔成龍(チェ・ソンリョン)代表は「われわれの目的は京畿道や坡州市と対立することではなく、北にビラを送って拉致被害者と国軍捕虜、離散家族の生死確認を要求すること」と強調した。

 ビラを散布する際、京畿道の特別司法警察や坡州市関係者、警察などはいなかったため、散布が阻止されたり衝突が起きたりすることはなかった。

 京畿道は昨年10月から南北境界線地域を災難(災害)安全法上の危険区域に指定。特別司法警察を投入し、住民の安全を脅かすビラ散布を防ぐため24時間体制でパトロールしていた。

 同団体は今月23日にも同じ場所でビラを散布しようとしたが、風向きなどを理由に中止した。地域住民や革新系市民団体は集会を開き、住民の安全を脅かすとして散布の中止を求めた。


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