同委員会は、ロシアに対するウクライナ当局の冒険的な武力侵攻を撃退するためのロシア西部クルスク州の解放作戦が勝利に終わったとし、北朝鮮軍部隊が「国家首班の命令」に基づきクルスク州での戦闘に参加したと説明した。
その上で、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)がロシアの戦況について、両国が結んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」の条項発動に該当すると分析・判断し、これに基づき北朝鮮軍の参戦を決定しロシア側に通知したとし、派兵が金正恩氏の決定によるものだと強調した。両国が昨年6月に締結した同条約にはどちらかが武力侵攻を受けた場合には軍事的な援助を提供するとの内容が盛り込まれており、事実上の軍事同盟とされる。
同通信は、金正恩氏がクルスク州での戦闘に際してロシアに派遣された北朝鮮軍を「祖国の名誉の代表者たち」と特別に強調し、首都平壌に戦闘遺勲碑を建てる計画を示すとともに、犠牲となった軍人の墓碑の前に祖国と人民がささげる花が置かれるだろうと述べたことも報じ、ロシア派兵により犠牲者が少なからず出たことが明らかになった。
北朝鮮は、「クルスク解放作戦」への投入であることを際立たせているが、これはウクライナ軍の攻撃を受けていたロシア領土の奪還に北朝鮮軍が活用されたことを強調し、包括的戦略パートナーシップ条約履行のための正当な派兵であることを強調する意図があるとみられる。
これに先立ち、ロシア大統領府も26日(現地時間)、プーチン大統領とロシア軍のゲラシモフ参謀総長のテレビ会議の内容を公開し、北朝鮮のロシア派兵を初めて公式に認めた。
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