【ソウル2日聯合】金大中(キム・デジュン)元大統領が、南北企業が共同出資する平壌大麻紡織の完工式に激励文を寄せた。合弁会社の設立は南北分断60年の歴史で南北の財界が力を合わせて成し遂げた「民族の快挙」だとたたえ、「南北共同宣言の精神に立脚し、南北財界同士の和解と協力の枠を作る大きな契機になるよう願う」と述べた。また、「南と北が手を取り合えば何でも達成できるということを証明した。限りない発展を心から願っている」と付け加えた。
 平壌大麻紡織は安東大麻紡織と北朝鮮のセビョル総会社が半分ずつ、総額3000万ドルを投じて設立した工場で、平壌における初の南北合弁会社となる。先月30日に工場で完工式が行われ、安東大麻紡織のキム・ジョンテ会長が金元大統領の激励文を代読した。

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 キム・ジョンテ会長はあいさつを通じ、「1998年に豆満江流域を初めて訪問したことが契機となり、対北朝鮮経済協力事業への進出を夢見るようになった」とし、南北が共同利益を上げ、民族の和解と繁栄の基盤を提供したいと意欲を示した。

 セビョル総会社のキム・ウォンナム社長も、南北の財界関係者が民族共同の利益を目指して知恵を集め、成果を上げたと強調した。一方、北朝鮮の民族経済協力連合会(民経連)のパク・チャンリョン副会長は、南北共同宣言と南北首脳宣言を徹底的に履行すれば、南北の経済協力事業で成果を出せるだろうと述べた。

 平壌大麻紡織は4万5000平方メートルの用地に設立され、500人余りの北朝鮮労働者を雇用する。平安北道の農場600万坪で栽培された大麻を加工し、全量を中国や押収に輸出する。このほか繊維製品は韓国業者と取り引きする計画だ。

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