制作発表会にも、長く伸びた髪を1つに結んだ独特のヘアースタイルで姿を現した。ここまで髪を伸ばしたのは初めてだ。声を一枝梅のように変えようと努力し、体重も7~9キログラムほど絞った。自分でも気付かないうちに少しずつ一枝梅になっていっているようだと語った。
チョン・イル の最新ニュースまとめ
2007年にシチュエーションコメディ『思いっきりハイキック』で人気に火が付き、映画『マイ・ラブ』に出演、今回、MBC時代劇『帰ってきた一枝梅』で、初めて正統ドラマに挑戦している。
意欲と自信あふれる年齢のせいだろうか、初めての経験にもこれといった負担は感じていないような表情だ。
「昨年11月まではプレッシャーも相当でしたが、今はリラックスできています。24話のうち16話まで撮影が終わりました。撮り終えた部分には後悔しないように努めています。残る8話のほうが重要ですから」。
きつい撮影スケジュールも、むしろ楽しんでいる様子だ。人が嫌がるワイヤーアクションも「少しもきつくなく、とても楽しい。体質的に合っているみたい」と笑う。一枝梅は、強欲な特権階級・両班をこらしめる朝鮮時代の英雄だ。アクションシーンが多く、武術には特に心を砕いている。劇中、一枝梅は韓国、中国、日本の武術を学ぶ。なかでも剣術の練習に力を入れている。
「キャスティングされてから撮影に入るまで時間があまりなく、1か月間アクションスクールに通って武術と乗馬を習い、1日に7キロメートル走って体力をつけました。撮影開始後は足首のじん帯を痛めたり、けがが多かったですね。けがをしないように撮影しようと心がけています」。
しかし、キャラクターのイメージをつかむまでは苦労した。彼が考える一枝梅と、プロデューサーが考える一枝梅は、大きく異なっていた。
「ぼくは”チョン・イル式一枝梅”を考え、監督は原作に忠実な一枝梅を望んでいた。まったく正反対だったんです。監督が『笑うと一枝梅ではなくチョン・イルが出てくる。撮影現場では絶対に笑うな』と言って、セリフのトーン1つ1つまで直してくださった。2か月前からは『もうお前の魅力と一枝梅の魅力を混ぜて演じてもいいだろう』と。監督のおかげで、チョン・イルという俳優が成熟していっている感じです」。
原作漫画は、数年前に偶然読んだことがあるという。当時は漠然と、一枝梅をかっこいいと感じたが、演じることが決まって改めて読み返し、悲しみを秘めたキャラクターだと気が付いた。
「そんな人物をどう演じなければならないのか。常に悩んでいます」
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