ソン・テヨン=15日、ソウル(聯合ニュース)
ソン・テヨン=15日、ソウル(聯合ニュース)
俳優クォン・サンウと結婚した女優のソン・テヨンが14日<聯合ニュース>のインタビューに応じた。結婚後にメディアに接触するのはこれが初めてとなる。
171センチの長身にすらりと伸びた手足、顔にもむくみは全くなく、よくよく見なければ妊娠中とは思えない。しかし出産予定日は来月28日と、あとひと月余りもすれば母親になるのだという。

クォン・サンウ の最新ニュースまとめ

昨年7月に結婚発表、9月28日に挙式した。式場であいさつした以外、彼女はメディアと一切接触せず、妊娠をめぐるあらゆるうわさに沈黙を守っていた。昨年11月にはついにうわさに耐え切れずオーストラリアに身を移したが、現在は帰国し出産に備えている。

 「よく食べ、よく過ごしている」。ソウル・清潭洞のカフェで迎えた彼女は、はにかむようなほほ笑みを浮かべながら口を開いた。初期の2か月ほどはつわりがひどく少しやせたが、その後はしっかり食べているという。それでもさほど太らず、体重は7キロしか増えていない。

 挙式前後は夫のクォン・サンウともそろって妊娠を否定し、妊娠発覚後も出産予定日などを漏らすことがなかったため、周囲の関心はさらに高まった。これについて彼女は、式前後に降り注ぐとてつもない関心に驚き、そのストレスから妊娠事実を明らかにしなかったと答えた。
「芸能人カップルではあるが、結婚に対し人々がそこまで大きく反応するとは思いもよらなかった。実際、オッパ(クォン・サンウ)も私も率直な性格で、隠す理由はなかったが、結婚発表の際にあまりにひどい悪意の(インターネット)書き込みに苦しみ、妊娠を明らかにする勇気が出なかった。それでオッパに、わたしが望む時期までは絶対に明かさないようお願いした」と説明した。

 「最近では嫁入り準備として結婚前に妊娠するという言葉もあるが、いざ自分がその立場になってみると、これを一体どうすべきか悩んでしまった」。クォン・サンウや家族が全員喜んでくれているのに、悩まざるを得ないということが悲しくも感じられた。ついには人目を避け海外で産むことまで考え、オーストラリアに移った。しかし、クォン・サンウが映画撮影スケジュールで先に帰国し1人残されると、軽いうつの症状が現れた。「わたしが何の罪で後ろめたく思わなければならないのか」と。

 韓国に戻ってみると、出産日をめぐりさまざまな話が飛び交っていた。そこで今回、インタビューに応じることにした。「これまでは悪意の書き込みに苦しみ身を隠したい気持ちだったが、もう来月にはママになるというのに、これではいけないという気がした。私の口から正確な事実を明らかにし、堂々とするつもり」。
2000年にミスコリアに選ばれデビューしてから多数の悪意のうわさに苦しめられたが、自分のせいで子どもや家族まで悪く言われることにこれ以上我慢できないのだと言った。

 芸能界の知人は彼女について「いい子だ」「率直だ」と口をそろえる。実際に彼女に会ってみると、柔らかな物腰と口調ながら、一貫して率直な印象を受ける。後ろめたさのない善良さがにじみ、一見するとおおらかにも見える。

 率直な彼女は、結婚前に恋愛話で取りざたされることが多かった。自分から触れ回ったことはないが、だれかに聞かれれば正直に「そうだ」と答えた。それが悪意の書き込みにつながった。
しかし、以前はさほど気にしないようにしていたのが、結婚が決まると大きな苦痛を感じるようになった。何より、自分のためにクォン・サンウにまで被害が及ぶことがもどかしくてたまらなかったという。

 うわさのひどさに、二度と芸能人とは付き合うまいと考えた彼女だったが、運命のように愛が訪れ実を結んだ。それはジェットコースターのように速い流れだった。

クォン・サンウとは、2007年の大みそかに俳優のキム・ソンスが催した夕食の席で初めて顔を合わせ、翌年2月に知人らと一緒に行ったオーストラリア旅行を機に一気に距離が縮んだ。
6月に米ニュージャージーでひざまずいてプロポーズされ、ゴールイン。
オーストラリア旅行の前は会ってもそれほど話もしなかったが、旅行中にクォン・サンウの心からの優しさを感じ、戻ってから付き合うことを決めた。
クォン・サンウは最初から結婚を前提にした真剣な交際を望んでいたという。

 「わたしの味方になってくれる頼もしい夫がいるから、これ以上騒ぎが起こることはないし、天から授かった赤ちゃんまでいる。幸せな家庭を築きさえすればいい」と笑みを見せた。一方で、女優業も続ける考えだ。夫婦が同業のため互いをよく理解できる上、母親になればさらに成熟した演技ができると考えている。
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