警察が30日に明らかにしたところによると、カン容疑者は軍浦女子大生や水原の48歳の主婦だけでなく、京畿道西南地域で行方が分からなくなっていた女性5人も殺害したと自白。1993年から1年間で5人を殺害した組織「至尊派」、21人を殺害した柳永哲(ユ・ヨンチョル)、13人を手にかけたチョン・ナムギュらに続く連続殺人犯となった。
ユ・ヨン の最新ニュースまとめ
カン容疑者の犯罪をみると、さまざまな面で柳永哲の犯行と類似点が多い。柳は離婚後、女性に対する敵がい心から犯行に及んだが、カン容疑者も妻を火災で亡くして以来、女性に対する殺人衝動を感じるようになったと供述している。カラオケ店で働く女性を主に犯行対象にした点も似ている。柳は2003年9月から2004年7月にかけ高齢者や女性など21人を殺害、そのうち11人は残酷に切断するなど、韓国犯罪史稀に見る殺人鬼として記録された。
柳に続き、チョン・ナムギュが2004年から2006年4月にかけソウル西南部地域で25件の強盗傷害・殺人事件を起こした。13人を殺害し、20人に重傷を負わせている。チョンも社会への不満を噴出させ、満足感を得ようと無差別な殺害・放火を行ったことがわかっている。
これに先立ち、何より国民にショックを与えた連続殺人事件は1994年の秋夕(旧盆)連休に発覚した「至尊派」事件だ。キム・ヒョンヤンら組織員6人が1993年7月に結成した「至尊派」は、事業家夫婦を拉致・殺害したのをはじめ、裏切った組織員1人を含め5人を残酷に殺害した。また、同年には女性6人を拉致し殺害したオン・ボヒョン事件が起き、社会に不安が広がった。
このほか、1986年9月~1991年4月に京畿道・華城一帯で女性10人が殺害され、迷宮入りしている華城連続殺人事件、1999年6月から2000年4月にかけ裕福な家庭を狙い9人を殺害したチョン・ドゥヨン事件、2002年4月には20代男2人が遊ぶ金ほしさに3日間で女性5人を殺害し、死体を車のトランクに積んだまま逮捕された猟奇的な事件などがあった。
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