大谷亮平=6日、ソウル(聯合ニュース)
大谷亮平=6日、ソウル(聯合ニュース)
韓国人スターがアジアを股にかけ活動するなど芸能活動は国境を超える時代となっており、韓国で活躍する外国人も増え始めている。
 
ドーナツ会社のCMに出演し広く顔を知られるようになった大谷亮平(28)は、国内ドラマではまだ少ない日本人俳優だが、彼自身は自分を「韓国の俳優」と呼ぶ。国籍を超え韓国で活動する俳優の1人としてみてほしいという意味を込め「わたしは日本人だが、韓国でデビューしたため韓国の俳優、韓国の芸能人だ」と言い切る。

ダニエル・ヘニー の最新ニュースまとめ

現在放送中のKBS連続ドラマ『家に帰る道』に、日本から来たモデル志望のヒロ役で出演している。日本人に対する偏見を乗り越え韓国でモデルとして活動することを夢見る役柄で、モデルエージェンシーのチーム長、ユ・ジス(パク・ヘウォン)とは日韓カップルとなる。韓国でCMモデルとしてデビューした大谷自身の姿と重なるキャラクターだ。 

大谷は2006年にMBCのシチュエーションコメディ『ソウルメイト』で役者デビューを果たし、昨年はSBSの4部作ドラマ『東京、にわか雨』に出演した。これまではモデル活動が中心だったが、このたび国内のマネージメント会社と契約を結び、『家に帰る道』で本格的な役者活動を始めた。「日本で活動するか悩んだが、韓国で仕事をすることを決心した。計画したからといって思い通りになるものではないが、韓国に対し特別な感情があり、ここで仕事をしたい。いつかは日本に帰るとしても第2のふるさとのような国ができたことがうれしい」

国内で人気を集めてから日本に進出する韓国の芸能人は多いが、大谷の場合は最初から外国でキャリアを積むという点で苦労がないはずがない。何と言っても1番の壁は言葉。韓国に暮らして4年が経つ彼の韓国語は、日常生活に全く不便がないほどとはいえ、発音は完ぺきとはいえない。これについて大谷は、言葉の問題がマイナスになることもあればプラスにもなり得ると前向きな解釈だ。今回のキャストは韓国に住む日本人という設定のため、言葉のぎこちなさがむしろ自然で、日本人だからこそこうした役をリアルに表現できる点が「韓国の俳優」として有利な条件になるのだという。また、外国人、中でも日本人に対する韓国人の感情が気にならないはずはなさそうだが、これにも「わたしとしては実に良い機会。ヒロを通じ日本にもなかなかの奴がいるということを見せたい。韓国で活動する日本の俳優は多くなく、わたしも負担を感じるが、それだけこの役にやりがいがあると思う」

国内ではダニエル・ヘニーデニス・オら韓国系スターをはじめとする海外派の活躍が目立つ。大谷もモデル出身らしく、洗練されたイメージで注目されるが、彼はモデルという格好良いイメージは望んでいない。自分までそうしたイメージでは面白くないし、自分はそういう雰囲気でもないと語る。目標は「ソフトでもあれば強引さもある、色々なカラーを持つ俳優になる」ことだ。
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