政府関係者は17日、「韓国カトリック界初の枢機卿となった故人が与えた社会的影響や宗教的象徴性などを考えると、記念館を設立する必要がある」と述べた。宗教団体の特性を考慮せず、政府が記念館設立に先に乗り出すことはできないと慎重な立場を示しながらも、カトリック教会が設立を推進する場合は政府レベルで積極的に後押しする予定だと伝えた。
記念館は、遺品展示館をはじめ、一代記をまとめた映像資料館、文化芸術公演および展示場などで構成することを基本案に、カトリック教会との協議を経て具体的な計画を詰める。
1922年に大邱で生まれた故人は、1951年に神父となり、1966年に初代馬山教区長に就任した。1968年に大主教(大司教)に就いた後、ソウル大教区長を務め、1969年に韓国人初の枢機卿に叙任された。
逝去が伝えられると、李明博(イ・ミョンバク)大統領は「枢機卿を失ったことは国の損失」と哀悼の意を示したほか、政界や宗教界、国民も「国の長老を失った」と哀悼した。遺体が安置された明洞聖堂には、逝去2日目の現在も弔問に訪れた人々が長い列をつくっている。
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