真田広之さん(右)と共演のチャン・ドンゴンさん=20日、ソウル(聯合)
真田広之さん(右)と共演のチャン・ドンゴンさん=20日、ソウル(聯合)
「宇宙的な意味が込められた映画です。国籍の異なる人たちにも理解してもらえると思います」――。
 韓国の観客の視線はチャン・ドンゴンや映画「パイラン」で知られる中国人女優のセシリア・チャンに集中しているが、映画「PROMISE(韓国公開タイトル:無極)」で大将軍・光明を演じる真田広之さんは、日本が誇る「国民俳優」だ。韓国でも「リング」「リング2」「ラスト・サムライ」などで知られている。「亡国のイージス」では韓国人女優チェ・ミンソとも共演した。

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 26日公開の映画「PROMISE」のプロモーションを兼ねて韓国を訪れた真田さんは、20日の記者会見では記者団に対し「中国バージョンに比べ30分ほど短く編集されたそうですが、韓国の皆さんは心配しなくても大丈夫。チャン・ドンゴンさんの出番はほとんどカットされず、僕の出番がなくなったんで」と語り会場を沸かせた。しかしすぐに作品にプライドを持つ俳優の顔に戻り、「アジアの大スター・ドンゴンさんが出演する映画だが、これはスターのためだけの映画ではありません。全体的によく見てほしい。キャラクターひとりひとりに深い意味があり、生きることの意味を考えさせられる作品」と語り、人間の尽きない欲望と運命から逃れようとする姿をファンタジーの世界で表現したこの映画を「世界的で宇宙的」と表現した。

 赤い甲冑(かっちゅう)を身につけた光明将軍は、百戦百勝の英雄。赤い甲冑の主は絶世の美女と天下を手に入れる運命を持つ。予言は的中したが、絶世の美女・傾城(セシリア・チャン)を手に入れるため、彼は嘘をつく。不屈の英雄、傾城に出会い幸福を味わう平凡な男、嘘をつき愛を手に入れたが惨めな姿で運命を受け入れる姿まで――。真田さんは人間のさまざまな内面を演じた。

 「典型的な将軍を描きたくなかったんです。監督も同じ考えでしたね。人間的な姿を見せたかった。監督はいいアドバイスとアイデアをくれて、直接演じて見せてもくれましたよ。チェン・カイコー監督はとにかく演技が上手な方で(笑)」

 「ある時は狂ったように情熱的でありながら、悲しくて静か。弱さの一方で強くもあり、時には子どものようで。いろんな姿を演じました。大将軍から愛の奴隷になる過程が興味深かった」と自身の役について語り、共演のチャン・ドンゴンについては、「俳優という自分の姿に、役に応じた姿を投影する。役柄を通して自分を出していく。純粋で、自分に誇りを持っているチャン・ドンゴンさんならではの昆侖を演じた」と賞賛した。


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