【ソウル8日聯合ニュース】北朝鮮が8日午後9時から、国会にあたる最高人民会議の第12期代議員選挙を全域で一斉に開始した。
 朝鮮中央通信や朝鮮中央放送、平壌放送など北朝鮮の各メディアが投票のようすを伝えている。また、朝鮮労働党機関紙の労働新聞もこの日の記念社説で、選挙は2012年の「強盛大国」建設に向け政権の機能と役割を高める契機になるとして投票を促した。

100% の最新ニュースまとめ

 代議員選挙は朝鮮労働党が選挙区ごとに選んだ単独候補に対する信任投票形式で、事実上100%賛成の結果が出るが、北朝鮮権力層の内部変化をうかがえるという点で注目される。

 第12期最高人民会議の初の全体会議は4月ごろ開かれ、金正日(キム・ジョンイル)総書記を国防委員長に再推挙することで金総書記の3期目体制を公式スタートさせるとみられる。今回は金総書記が三男の正雲(ジョンウン)氏を後継者に内定したと1月に伝えられていたこともあり、正雲氏が代議員に選出されるかも注目される。しかし、後継の準備が終わっておらず、かつて金総書記が後継者に内定した後も公式化されるまで時間がおかれたことなどを考えると、可能性は高くなさそうだ。

 北朝鮮の憲法は代議員の任期を5年と定めており、第12期選挙は昨年下半期に実施されるはずだったが、金総書記の健康悪化などで半年近くずれこんだ。
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