ペ・ヨンジュン の最新ニュースまとめ
大勢の日本人ファンを抱えるペ・ヨンジュンは、“痕跡マーケティング”が非常に上手い。
日本人観光客は、ペ・ヨンジュンが通った小さな“足跡”でも見つけ出そうと、競って韓国に訪れた。ペ・ヨンジュンが、青龍映画賞ハンドプリンティングイベントで座っていた椅子に座り、写真撮影するための行列ができたり、ペ・ヨンジュンが使用したハンカチを手に入れるため、争奪戦を繰り広げるなど、他に比べて特にペ・ヨンジュンの痕跡に執着している。
日本円にして、14,000円を超えるペ・ヨンジュン写真集の予約だけで5万部である。ペ・ヨンジュンソックス、ペ・ヨンジュンかかしなど、ペ・ヨンジュンの“痕跡マーケティング”がどこまで行くかも興味深いところだ。
日本ではすでに、岐阜県各務原市に『冬のソナタ』の痕跡が再現されている。『冬のソナタ』の主人公2人が初めてキスをしたベンチと同じ形のベンチも置いてある。ベンチの周りには南怡島(ナミソム)と同じように、小さな雪だるま2体を飾るなど、“小さな春川(チュンチョン)”を作り上げた。
ペ・ヨンジュンの“痕跡マーケティング”が通用した理由は、日本の中年女性が失ってしまった“純愛”を取り戻そうとする“ノスタルジー”のためである。10代の頃は“文学少女”だったが、今は大衆文化からすっかり疎外された、空虚な中壮年女性達が、『冬のソナタ』によって失っていた夢を取り戻したという事実は、AP通信でも紹介されている。
“ヨン様”は過去復活の商品である。この熱風は、韓国のアイデンティティーを好んでのことではなく、日本人のアイデンティティーの延長線から来るものである。これは、過去の中に閉じ込められていた暗鬱な影であり、“補完剤”であって、“代替物”ではない。
日本のメディアにしても、食べていくために獲物を求める過程で、ペ・ヨンジュンが引っかかっただけである。ペ・ヨンジュンによって、商業的な目的を達成しようとしているのは、日本も韓国も同じだ。
逆に言えば、日本メディアの商業主義と、日本人中年女性たちの新しい欲求が再結合したら、今は協力にアピールしているペ・ヨンジュンに対しても、いくらでも太刀打ちできるはずだ。しかも、韓流の“流”は“流れる”という意味である。ペ・ヨンジュン熱風にいつまでも閉じこもっていてはいけないのだ。ある意味では、第2・第3の“ペ・ヨンジュン”の発掘に尽力すべきという主張は望ましいものではない。むしろ、全く違った新しいキャラクターとコンテンツを開発するべきだ。“ヨン様”ファンと、その他の韓流スターたちのファンは、全く違う層なのだ。
韓国は、ペ・ヨンジュン現象を、日本での韓流文化構造と地形図を把握するきっかけにしなければならない。 “ペ・ヨンジュン”で、韓・日文化交流の発展と未来における、新しい関係を生産していくべきである。
“ヨン様”シンドロームはそう簡単には消えない現象だが、だからといって長続きすると保証する事もできない。ペ・ヨンジュン現象が弱まったら、上記のような事業も気抜けしてしまう。ペ・ヨンジュンは、“ヨン様”であるに過ぎない。
CopyrightsⓒHerald Media& etimes Syndicate& wowkorea.jp 2004/11/26
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