リナ・パーク の最新ニュースまとめ
リナ・パークは米ロサンゼルス生まれ。韓国に渡ってきて13年、歌手デビューから11年を迎えた。R&B風の歌声がまず思い浮かぶが、7枚目となるアルバム『10ways to say i love you』では恋のさまざまな感情を明るくポップスらしく歌い上げた。
その中で目を引く曲名がある。『清純哀れなリナ・パーク』。「実際の本人によく似合う曲名だ」と話を切り出すと、「幼稚っぽくないだろうか。冗談で話しているうちに本当に曲名となった」と照れくさそうに笑った。
初めて韓国に来た時は英語でものを考えるため言葉が不自然で、そのためにあまり話さず、静かなイメージがついたという。今では韓国語の実力は格段に伸び、英語より韓国語が先に思い浮かび、米国に行くとむしろ不自然な言葉が出てくる。また、彼女によると、韓国語の詩のほうが英米圏のポップスより複数の感情が盛り込まれているのだという。それでもインタビュー中には”逸脱”の意味を聞いたり、収録曲のうち『チャカチャカ(シャカシャカ)』という言葉が子どもの歯磨きの時に使う表現であることを、レコーディングして初めて知ったとおもしろがった。
リナ・パークは人生最大の”逸脱”として、歌手になるため韓国に渡ったことを挙げた。「米国の友だちに遠い国でポップ歌手になったと言っても依然として信じてくれない」と笑う。
7枚目の初トラック『チャカチャカ』はフレッシュさがにじみ出ている。クリーンで透き通った音色にかわいらしさが加わった。序盤のトラックは明るいR&Bヒップホップ、中盤はバラード、終盤はモダンロックの雰囲気の曲で構成されている。6枚目のアルバムがシンガーソングライターとしての姿を強調したとするなら、今回は複数の作曲家が参加することでバラエティにした。
「今回は前回のような孤独から抜け出し、皆と一緒に作業し、それほど寂しくなかった。めまぐるしかったが、むしろそれがコンセプトになった。ポップR&B、ディスコ風と、音楽が明るくなった。自作曲『雨が』が最も悲しい曲みたいだ」。
タイトル曲『秘密』は、チョ・ヨンスのプロジェクトアルバム『オールスター』に参加したことが縁で、チョがプレゼントしてくれた。自作曲『私のような人、あなたのような人』はユン・ミレがラップフィーチャリングをした。カン・ヒョンミンはアコースティック・ギターの感じを生かしたモダンロック風の2曲をプレゼントしてくれた。
「私はR&B歌手と呼ばれるが、悲しいバラードが好き。ジャンル分けには反対する。カンさんのモダンロックをアルバムに盛り込んだのも普段からこういうジャンルが好きだったし、これまでお見せできなかったからだ。簡単に歌えたと思われるかもしれないが、テクニックのある歌い方を捨てざるを得ず、わたしにとっては挑戦だった」。
7枚目のアルバムがさまざまな恋を歌ったものだからか、音楽生活10年を超えリナ・パークは、女性として人生でなすべきことを考える時間が多くなった。結婚、学業などが音楽活動に影響されることのないよう願っている。音楽か結婚かの選択を迫られる状況だけは避けたいという。「そんな状況がきたとすれば、人生に失敗したと思うだろう。なぜ恋愛や結婚をすると音楽を続けられないのか。今は2つの感情、彼氏はいないが7歳の時からしたかった結婚をいつかはするという気持ちと、今は忙しいから彼氏がいなくて幸いという気持ちがある」。自分では独立的で忙しい男性が合う気がしている。以前は彼女だけを見つめてくれる人を求めたが、今では男性が忙しいほうが都合がいい。自分が忙しいことで罪悪感を覚えたくないからだ。幸い、そんなだれかと出会えるという期待と希望がある。
前回のアルバムをリリースした時には米ポップ市場への進出を前向きに語ったが、今回はまったく異なる答えが返ってきた。「米国に行くと失望するだけのような感じがする。性格が悪いのか、歌手生活を長く続けたからか、原点に戻りたくない。列の最後に並ぶ感じだ。6年前だったらできたかもしれないが、年を重ねるにつれ、あえて米国進出しなければならない理由がわからなくなった」。楽しく音楽活動ができる韓国が好きだ。英語で歌ってみたい気持ちもあるが、韓国でもやれることだと思っている。BoAやSE7ENら米国で活動する歌手が韓国を代表して頑張ってくれれば幸いだと話す。
いつかは米国に戻る考えがあるのかと尋ねた。「両親はそう考えている。私も無意識的にそう考えていたが、13年も韓国で過ごしている。次第にそんな話は切り出さないようになり、静かに暮らしている(笑)」。
学業も終えなければならない。リナ・パークはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)演劇映画科2年在学中に、歌手の夢をかなえようと休学し韓国に渡ってきた。以降、ニューヨーク・コロンビア大学に編入している。「現在も休学中だが、活動の合間をぬって米国に戻り学業を終えなければならない。その時期に大学生活を経験できなかったのは残念だが、これからは学業もわたしには仕事になりそうだ」。
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