緊張感に包まれる盧前大統領私邸=26日、金海(聯合ニュース)
緊張感に包まれる盧前大統領私邸=26日、金海(聯合ニュース)
【ソウル26日聯合ニュース】盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が「朴淵次ロビー」事件に関連し、30日午後1時30分に検察に出頭し、聴取を受ける。 検察は26日午前、盧前大統領側の文在寅(ムン・ジェイン)元青瓦台(大統領府)秘書室長に連絡し、30日にソウル・大検察庁(最高検察庁に相当)庁舎に出頭するよう通達した。文元秘書室長が聯合ニュースの電話取材で明らかにした。盧前大統領はこれに応じることを決めた。当初は午前10時ごろの出頭を求められたが、盧前大統領が私邸のある慶尚南道金海市からソウルまで陸路で移動することを考慮し、物理的・現実的に難しいと答えたところ、午後1時30分に改められたという。具体的な移動方法は、警護チームと協議した上で決定するとした。ある関係者は、車両での移動となり、出発時間や経路、具体的方法についてはこれから協議するが、警護上の問題から当日まで明らかにするのは難しいと述べた。 前職大統領が検察に出頭し聴取を受けるのは、不正資金事件に関与した全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領に続き、3人目となる。 検察は、朴淵次(パク・ヨンチャ)泰光実業会長から盧前大統領側に渡った600万ドルなどは、大統領在任中の各種特恵への代価だった可能性が高いと見て、盧前大統領に包括的賄賂(わいろ)罪を適用することを検討している。前職大統領への礼遇を考慮し、可能な限り当日中に聴取を終え身柄の処理についても結論を出す方針だと伝えられる。 これに対し盧前大統領側は、問題の金は権良淑(クォン・ヤンスク)夫人が要請して受け取ったものや、投資目的で姪(めい)婿のヨン・チョルホ氏に流れたもので、盧前大統領は事前には知らなかったとの立場だ。捜査は一筋縄ではいかないものと予想される。 金慶洙(キム・ギョンス)秘書官は、聯合ニュースの電話取材に対し、聴取に備えた実務的問題を協議していると明らかにした。大検察庁への移動の問題を警護チームと話し合うほか、法的対応などについては、別途の弁護団を構成する計画はないが、これまでサポートしてきた弁護士らに協力を求めるとした。 出頭の通達を受けた際、盧前大統領は何も語らなかったという。
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