【ソウル28日聯合ニュース】「ミニ総選挙」の性格が色濃い再・補欠選挙が1日後に迫った。
 仁川・富平と慶州、蔚山、全州・徳津と完山甲の国会議員再選挙区5か所をはじめ、基礎団体長1か所、広域議員3か所、基礎議員5か所、教育監2か所の合計16選挙区で、与野党が有権者の審判を受けることになる。投票は29日午前6時から午後8時までで、早ければ午後11時にも大勢が判明する見通しだ。
 与野党指導部は28日、首都圏の民心の動静が表れる最大勝負地、仁川・富平に総出動し、浮動層の取り込みに全力を挙げている。朴ヒ太(パク・ヒテ)代表らハンナラ党指導部はGM大宇の西門で労働者らに支持を訴え、民主党も丁世均(チョン・セギュン)代表が午後に富平を訪れるほか、孫鶴圭(ソン・ハッキュ)氏、韓明淑(ハン・ミョンスク)氏らも富平と市長を選出する始興へ遊説に赴いている。
 今回の再・補欠選挙は、朴淵次(パク・ヨンチャ)泰光実業会長のロビー事件をめぐる盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領への検察捜査の狂風、与野党それぞれの「内輪もめ」が表面化し、ハンナラ党の「経済再生」や民主党の「政権審判論」は事実上、姿をくらました形だ。このため、与党ハンナラ党と野党第1党の民主党が国会議員再選挙で互いに「0対5」で破れる可能性も懸念されており、選挙前日までも勝敗の行方が分からない大混戦をみせている。
 再・補欠選挙の結果に応じ、与野党指導部のポジション変化をはじめとした政治構図の変化が予想されている。特に選挙翌日に予定された盧前大統領の検察出頭を境に、朴会長のロビー事件に対する検察捜査が与党関係者に向かう場合、政界に波紋が広がる可能性もある。
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