【ソウル2日聯合ニュース】韓国の科学技術界で相対的に弱いとされる基礎科学部門を世界水準に引き上げるという戦略の下、海外の科学都市モデルが本格的に導入される。
 政府は、3月に国会教育科学技術委員会に上程された「国際科学ビジネスベルト造成および支援のための特別法」が今臨時国会を通過すれば、公布3か月以内に国家科学技術委員会などを経て基本計画を確定し、敷地選定を終える方針だ。
 ビジネスベルトは全体面積が20万平方メートル、総額3兆5000億ウォン(約2700億円)の予算が投入され、世界最高水準の基礎科学研究院が建設される予定だ。また、重イオン加速器など新たな科学的発見に向けた先端装備も設けられる。
 国際科学ビジネスベルト推進支援団は2日、国際科学ビジネスベルトの拠点地区について「海外の有名な科学都市をモデルに基礎科学を育成し、基幹技術を開発することで新成長動力を確保する戦略を進めている」と明らかにした。
 同支援団関係者は「韓国の科学技術は相対的に応用と開発部門に偏っている側面がある」とし、科学ビジネスベルトの中心となる拠点地区は基礎科学発展に向けた科学都市を目指しており、既存の科学技術団地と連携したクラスターの概念を持つ科学ベルトを造成するというのが事業の中核だと説明した。
 科学ビジネスベルトの造成は現政権の科学技術分野の中心的な公約で、昨年3月に同分野の中核課題に選定され、ことし1月に総合計画が確定した。
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