Clazziquai の最新ニュースまとめ
グループのイメージとアルバムタイトルから思い浮かぶものが合致せず、多少あいまいな、予想を覆す作品と言える。「エレクトロニックポップ」とうたいながらも電子音の温かい質感に、アルバムタイトルの「ムーチョ・パンク」も「もう少しパンク」という意味だが、強烈なエネルギーが心臓を打つというわけでもない。機械音でいっぱいなるはずの音楽は、むしろサウンドを思い切って捨て、余白を残すやり方を取った。
バンドのプロデューサーでもあるDJ Clazziquaiにこのほど会い、音の扱い方について尋ねると、「エレクトロニックだから音が重く冷たくなければ、ということはない。ミニマリズムを追求した」と答えた。音に温か味を感じるのは、エレクトロニック楽器音をコンピューターで作業したのではなく、モーグ・シンセサイザーなど実際の楽器を使ったためだと説明する。
これにアレックスとホランの甘い声が加わり、全曲が潤う。タイトル曲『Love Again』は、ハウスのリズムにポップなメロディーを乗せた。軽快なハウス曲で1日にリリースした日本版4rdアルバムタイトル曲『Tell Yourself』や、エレクトロニック音楽に先入観を持つ人を意識したかのような穏やかな曲『Take a Walk』『Lazy Sunday Morning』などが収録されている。DJ Clazziquaiは「普通の人が聞いても拒否感のない曲を入れたかった」と話す。
今回のアルバムリリース前まで、アレックスはソロ、ホランはアコースティックバンドで活動していた。再び異なるジャンルの音楽に移ることに抵抗はなかったのだろうか。<Clazziquai>の音楽を生み出すDJ Clazziquaiは、自分の好みが大きく作用するだけに、各自がやりたい音楽に取り組むことに賛成した。アレックスは「ソロもいいが、戻ってきて感じるのは、1人より2人、2人より3人のほうがいいということ」と話す。
<Clazziquai>はデビュー初期、日本の渋谷系のアーティストに分類された。FPMなど日本の同ジャンルミュージシャンの音楽と似ていると評されることもあったが、2枚目、3枚目とアルバムを出すにつれ、そうした声も聞かれなくなった。渋谷系から離れたかったというDJ Clazziquai。「僕たちが年を取るように、音楽も自然と足並みをそろえて変わっていく気がする」。
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