小松清香さん=(聯合ニュース)
小松清香さん=(聯合ニュース)
【ソウル17日聯合ニュース】韓国で日本語講師として勤める傍ら、ブログを通じ韓国と日本の懸け橋の役割を果たしている小松清香さん。2007年から「わたしの目で見た韓国、韓国人」という韓国語のブログ(http://sayaka.tistory.com)を運営している。ブログのお知らせ欄に書かれた「韓国と韓国人がとてもとてもとても好きな清香より」という文章が目を引く。
 韓国と韓国人が好きだという日本人女性に対する好奇心からかファンは増え続け、ブログ訪問者数は15日だけで6000人余り、総訪問者数は1150万人に上る。あるポータルサイトの投票で人気ブログ1位を占め、昨年もベストブログマークを獲得した。そんな小松さんに16日、電子メールで話を聞いた。

語学研修のため2000年から1年間過ごしたニュージーランドで「日本人以上にいろいろと助けてもらった」という韓国人との出会いが、韓国と韓国人を好きになったきっかけになったという。そのときから韓国はどんな国か、なぜ家族でもなく同じ国の人でもない自分に親切にしてくれるのかと気になった。ニュージーランドで初めて韓国という国を意識したといい、韓国に来る前までは韓国や韓国人について知らないことがほとんどだったが、情が厚い韓国の人々に接するうちに、さらに好きになったと振り返った。

 韓国と韓国人が好きというだけに、韓国人男性との結婚も考えたことがありそうだが、結婚においては相手がどの国の人かは重要ではないと、韓国の男性・日本の男性を区別していない。ただ、「今は韓国に住んでいて、これからも韓国に住みたいので、韓国人男性と結婚する可能性のほうが少し高いかも」と予想する。理想のタイプは「やさしくて目標を持っている人」だ。

 外国人に日本語を教えるという幼いころからの夢を韓国でかなえたが、先ごろ開催された国家ブランド委員会の行事に参加してからは、韓国と日本の間で意味ある仕事をいろいろとしてみたいと思うようになった。国家ブランド委員会は、韓国に滞在する外国人学生のうち自国にブログを開設しているか、新たに開設する予定の50人に韓国に関するコンテンツを提供し、韓国に関する内容をブログで紹介してもらうことで韓国の認知度向上を図っている。

 小松さんは、韓国で日本が「近くて遠い国」と表現されている点を残念に思っている。今後は日本人には自身が感じた韓国についてを語り、韓国人には日本の良い点を広めたい、韓国人に日本語を教えるだけでなく、「わたしを生んでくれた日本」と「わたしの20代をすべてささげた韓国」の間でできることを探していきたいと語る。

 韓国に来てから9年、その間に韓国は実に多くの発展を遂げた。「パルリパルリ(早く早く)」の韓国だったから可能だったと思っているが、今後も韓国人に守り続けてほしいものがある。「早く発展すると、相手に対する配慮や情がなくなってしまうこともありますが、韓国の人々の温かい情はこれからも韓国の競争力向上の重要な要素になると思います。これだけは変わらないでほしいです」。

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