神奈川県鎌倉市在住の後藤裕子さん(50)が出版した「大人の遊園地」は、昨年夏に訪れた済州道で出会った人々に焦点を当てている。これまで日本で出版された韓国旅行記が、主に飲食店やカフェ紹介といった韓国の外面を紹介するガイドブックだったとすれば、後藤さんの本は韓国にほれ込み、知り得たその内面を描く。
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後藤さんが旅行で見つけた韓国の魅力とは、人と人との「情」だった。2泊3日と決して長くない旅行で、タクシー運転手、飲食店の女主人、書店の店員など、さまざまな人から温かい「情」を感じたという。本の中で「済州道の人々は温和で優しいと聞いたが、行ってみると実感がわいた。済州道はスローでありながらもゆったりと、礼儀正しく、笑顔でわたしを迎えてくれた」と記している。
また、「済州道の人々の情に心が癒され、洗われるような感じを受けた。つたない韓国語で言葉をかけてみると、韓国の人々は縁を大事にし、互いのコミュニケーションの可能性を信じる心も持っていた」と印象をつづっている。
後藤さんは、他の韓流ファンからも注目を集める人気作家だ。平凡な主婦だったが、2008年1月にペ・ヨンジュン主演ドラマ「愛の群像」を詳細に分析した評論集「ペ・ヨンジュン『愛の群像』の歩き方~四十四話の遥かなる旅へのいざない~」(上下巻)を出版し、2万冊以上を売り上げた。
25日に大阪韓国文化院で開かれた「大人の遊園地」出版記念会には、100人余りの韓流ファンが集まった。後藤さんは「韓国ドラマを見て韓国を初めて知り、韓国人に関心を持つようになった。旅行を通じて韓国と日本の人々が直接対話し、交流することがいかに重要かを改めて悟った」と述べ、今後は両国国民のコミュニケーションがより活発になるよう寄与していきたいと意欲を示した。
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