左からキム・ヨンエ、チェ・ガンヒ、ペ・スビン=26日、ソウル(聯合ニュース)
左からキム・ヨンエ、チェ・ガンヒ、ペ・スビン=26日、ソウル(聯合ニュース)
母親と仲たがいしたまま生きてきた29歳の娘が病に侵された母親と過ごす最後の時間を描く、韓国映画『エジャ』の試写会が26日、ソウル市内で開かれた。
 
主人公エジャを演じた韓国女優チェ・ガンヒは、この映画の台本を美容院で読み、人前だったにもかかわらず泣いたり笑ったりしてしまったという。「わたしに近いキャラクターではないため怖さもあったが、演じなければ後悔したり、(別の人が演じれば)ねたんでしまいそうだった」として、役を引き受けた。
 
この日の試写会には自分の母親を招待した。手紙のように母親に伝えたいという気持ちからだ。たいていの人と同じように、彼女も愛情を伝える言葉を口にできないまま過ごし、母親にすまなく思っていた。映画のハイライトシーンでは「お母さん、愛してる」というせりふが照れくさくて結局言えなかった。その分、「子どもが勇気を出してお母さんをデートに誘い、言えなかった言葉を伝えられるといい」とチェ・ガンヒは言う。
 
チェ・ガンヒは映画の冒頭部分で女子高生の姿で登場する。20代半ばまで制服姿で登場することは多かったため特に負担はなかったと言いながらも、制服姿はこれが最後になりそうだとした。
 
エジャの母親役の女優キム・ヨンエは、ドラマ『ファン・ジニ』以来3年ぶりにカメラの前に立った。昨年秋ごろはつらいことがあり仕事のことを考える余裕はなかったが、この映画はシナリオを読んだところ出演へのためらいは消えたという。
 
メガホンを取ったのはこれがデビュー作となるチョン・ギフン監督。「映画を見終え、母親に電話を1本入れる、そんな映画になれば」と語った。
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