キム・イク=28日、ソウル(聯合ニュース)
キム・イク=28日、ソウル(聯合ニュース)
「30歳でデビューしましたが遅かったとは思っていません。むしろもっと遅くなる前に始めてよかったと思います」――。

チョン・イル の最新ニュースまとめ

 若い新人がひしめく芸能界に30歳になって足を踏み入れたというのは確かに遅咲きだが、変化が激しい芸能界ではいつ誰にチャンスが訪れるか、未来は誰にも分からない。

 ドラマ『内助の女王』で典型的な朝型人間のキム課長を演じ、視聴者に笑いを与えたキム・イク。現在はKBS第2ドラマ「お嬢さんをお願い」に弁護士イ・テユン(チョン・イル)の先輩パク・スホ役で出演している。
 キム・イクという名前は、変わっているが本名だ。マネージャーが専門家に200万ウォン(約15万円)支払い芸名をつけてもらいもしたが、結局、一度聞けばなかなか忘れない本名に落ち着いた。

 培材大学造景学科を卒業し、演技とはかけ離れた道を歩んできたキム・イクは、27歳になってから演技のトレーニングを受け始めた。幼いころから俳優になるのが夢だったが、家族の反対が激しかった。大学を卒業してからようやく思い通りの道に進むことができるようになり、昨年、KBSの単発ドラマでデビューを果たした。

 その後も、大きな役ではなかったが『科学捜査劇KPSI』『ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~』『内助の女王』など、ドラマ出演を続けた。長い間役者を目指してきた彼にとって、これ以上の幸せはなかった。『お嬢さんをお願い』に主演するユン・サンヒョンも俳優としてのスタートは遅かったものの今は成功しているように、希望を持ち、こつこつと活動を続けていく覚悟だ。「周囲の反対を押し切って思いを貫き通し俳優になったという事実だけでも、自分を誇りに思います(笑)」。

 不況で仕事がない俳優も多い中、出演作が絶えないことを非常にありがたく思っている。「演技は人生の夢なので、誇りを持ちどんな役も楽しく演じたい」と、意気込みも十分だ。
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