ペ・ヨンジュンは著書について、専門的な文化書籍ではなく、文化に関心を持つ初歩者の本だと紹介し「不十分な部分は多いが、韓国の文化に触れたいと思うなら、本を読みながらわたしと一緒に旅をしてほしい」とあいさつした。
ペ・ヨンジュン の最新ニュースまとめ
著書では、約1年にわたり韓国全土で伝統文化を体験しながら、感じたことや自分なりの解釈をつづっている。陶芸家、伝統酒研究家、農園主、韓服デザイナーなど、韓国を代表する名匠12人の協力を受け、韓国家庭料理に始まりキムチ、漆塗り、陶磁器、韓服、テンプルステイなど13の伝統文化コンテンツを盛り込んだ。そこで出会った人々、風景、文化遺産などを自ら撮影した5000枚の写真の一部も掲載されている。23日の韓国出版に続き、28日には日本語版が発売される。中国、米州版も発売予定だ。
ペ・ヨンジュンは執筆の契機について、日本の記者会見で韓国の名所を問われたときに答えられず恥ずかしい思いをし、またロケ現場を訪れるファンに韓国の観光地を紹介したかったためと答えた。単なるガイドブックではなく、文化体験をコンセプトにした背景については、「韓国の文化や情緒、人々を紹介することで、いつもは見落としがちなことでも新たな発見があると思った」と説明した。
執筆中には体重が10キログラム落ち、ついには過労やストレスで倒れ、21日まで5日ほど入院していた。体調を尋ねる質問に、ペ・ヨンジュンは「今はかなり回復した」と答え、ファンや家族に心配かけて申し訳ないと、謝罪の言葉を口にした。
記念会には、執筆に協力した名匠11人も出席し、ペ・ヨンジュンとのエピソードを紹介した。国立中央博物館のチェ・グァンシク館長は、博物館を案内した際の真剣な姿勢とレベルの高い質問に驚いたと話したほか、パンソリ名手のユン・ジンチョル氏は、文化の外側だけを学ぶのではなく、内面を見据えそれを海外に伝えようとする誠実な姿に感動し、感謝を覚えたと称賛した。実際、体験を通じ伝統にほれ込んだペ・ヨンジュンは、今では伝統楽器のコムンゴ(玄琴)を習っているほか、自宅に陶芸の機材まで設置したという。
さまざまな伝統文化を学んだが一番やり続けたいことは、との質問には、「農作業」という意外な答えが返ってきた。地面を踏みしめ、土をさわり、何かを植えて栽培するということはとても幸福なことだとしながら、「こんなことを言うと『ペ・ヨンジュンが農夫になる』などと書かれるのではないでしょうね」と冗談めかして笑った。
早くも次作の執筆に関心が集まるが、ペ・ヨンジュンは「俳優としての空白期間が長すぎたので家族(ファン)に申し訳ない」と答え、役者業に戻る考えを示した。
記念会が行われた大講堂の外には、日本人女性を中心に200人余りのファンが詰め掛けた。髪をボブカットにした50代の日本人女性は、ペ・ヨンジュンと同じヘアスタイルにしたと笑い、カメラを手に登場を待った。また、2時間前から待っていたという日本の女性2人は、記念会のために訪韓したといい、日本語版だけでなく韓国語版も買って帰るつもりだと話した。
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