蔚山市南区によると、イルカは和歌山県の太地町立くじらの博物館から購入または寄贈を受けたもので、太地町を7日午前7時40分に出発し、関西空港、仁川空港経由で22時間後の8日、クジラ生態体験館の水族館に無事到着した。イルカは5歳と10歳のオス、メス各2頭で、細心の注意を払った「移送作戦」の末に水族館に移されると、力強く泳ぎ出した。うまく適応しているようすだが、1頭は片方の目に傷を負っており、当分は治療を要する。
南区は、クジラ生態体験館の開館に合わせ、イルカも一般公開する予定だ。また、4頭を長生浦住民に帰化させ、それぞれ住民登録番号を与え、名前も公募する予定だ。金斗謙(キム・ドゥギョム)区長は、「イルカはクジラ都市・蔚山のニューフェース。全国的に人気を博しているクジラ博物館などとともに、クジラ水族館を蔚山の名物にする」と話している。
イルカは太地町立くじらの博物館で約6か月間の馴致(じゅんち)期間を経た。野生イルカは1頭当たり600万ウォン(約45万円)、馴致されたイルカは1頭当たり1億ウォンを上回るとされる。
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