ファン・シネ(提供写真)=(聯合ニュース)
ファン・シネ(提供写真)=(聯合ニュース)
「わたしがまたいつ、ゴールドミス(30・40代の未婚女性のうち社会的・経済的にも余裕がある層)を演じられるというのでしょう。とても楽しくやらせていただいています」5年ぶりのドラマ『姫が帰ってきた』で独身の有名バレリーナ、チャン・ゴンシムを演じるファン・シネは、そう言ってあでやかに笑った。

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『姫が帰ってきた』の視聴率は、彼女の女優人生26年で最悪だ。先月14日に4.8%でスタートし、最近ようやく6%台を記録した。しかし、反応は視聴率よりはるかにいい。インターネットで視聴する再放送のアクセス率が高く、ネットユーザーの感想も熱い。ドラマはまた、最近思わぬニックネームを得た。「『善徳女王』の足を引っ張るドラマ」と。45%を目前にしていた同時間帯の人気ドラマ『善徳女王』の視聴率が、『姫が帰ってきた』のスタートで40%台を切っているからだ。
 
これにファン・シネは笑いながら、よくもこういろいろな言葉を生み出せるものだと感心してみせた後、「本当に『善徳女王』の足を引っ張っているなら、いい気分ですね。視聴率を気にしていたら、このドラマには出演できなかったでしょう。『善徳女王』とぶつかるのだから苦戦するのは当然ではないですか。ただ、役とストーリが気に入って出演を決めました」と明かした。
 
しかし、初回の視聴率は彼女にとってもショックだった。初めて目にする低い視聴率だったからだ。それでもテレビ以外でこのドラマを見ている人が多く、関心度は高いとみている。ドラマはまず注目を集めることが一番と考えているため、そういった面が慰めになっているという。
 
『姫が帰ってきた』の一番の立役者はファン・シネだ。体面など気にせず、体当たりでコミカルな演技を披露している。40代という年齢で年下のバレエ団理事長チャヌの心をつかもうとする必死の努力は、たびたび爆笑を誘う。
 
「実はやるかやるまいか迷ったシーンもありましたが、演じているうちに次第に恐さがなくなりました(笑)。おもしろければやってしまいます」。ドライブインシアターでのデート中にトイレを我慢できずお腹を押さえて車を飛び出すシーンや、海辺で泥まみれになってケンカするシーンなどは必見。そこに「優雅なファン・シネ」はいない。
 
それでも彼女は、5年ぶりのドラマとあって、現在はまだウオーミングアップ中なのだと言う。次の作品でまたコメディを演じる時には、もっとまともにできるはずだと笑いながら請け合った。
 
このドラマを見ながら、彼女の年齢をネット検索する人も増えた。年齢を判断しかねる外見のためだ。「わたしも自己管理は大変です。でも、崩れた自分の姿を見るほうがもっとつらいと思い、努力しています」とファン・シネ。1週間に3、4回は1時間半運動している。ずっと継続してきたことが、現在の自分を支える力になっているようだと語った。
 
ファン・シネは以前から、「現在の年齢が幸せだ」という言葉を口にしていた。それは今も同じだろうか。「年を重ねるほどいい気がします。すべてが楽になり、何より娘が育つ姿を見るのがいいんです」と言う彼女は、12歳の娘が「レディー」になった姿を早く見てみたいと、母親の顔をのぞかせた。
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