取材陣の質問に答えるアダムス副総裁=14日、ソウル(聯合ニュース)
取材陣の質問に答えるアダムス副総裁=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル14日聯合ニュース】世界銀行(WB)のアダムス副総裁(東アジア・大洋州地域担当)は14日、ソウルで開かれた国際輸出信用投資保険連合(ベルン・ユニオン)年次総会に先立つ記者懇談会で、韓国の来年経済成長率は4%程度になるとの予測を示した。また、東アジアと欧州の成長がプラスに転じ、米国でも第3四半期にプラス成長を期待していると述べ、世界経済が底を打ったとの見解を示した。
 景気が上昇した後に再び下降する「二番底」への懸念に対しては、持続的な財政政策、世界経済での米国の役割再設定、中央銀行の「低金利」通貨政策という3拍子がそろえば、可能性は高くないと指摘した。
 金融危機対応を平時に戻す「出口戦略」の時期については、米ピッツバーグでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)で言及したように時期尚早だと強調。韓国の出口戦略の時期も世界各国の施行時期と重なっていると指摘した。出口戦略に関する協議は、来年により包括的に協議されるだろうとしている。
 一方、アダムス副総裁は、経済危機以降に韓国政府が取った景気浮揚策を高く評価したほか、韓国の銀行も危機克服に上手に対処したと述べた。

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