排気量2500CCのカムリは、世界的なベストセラーモデル。韓国トヨタは販売価格を3490万ウォン(約270万円)と、競合することになるホンダ「アコード」や日産「アルティマ」より100万~200万ウォン低く設定した。これら輸入車だけでなく、現代自動車の「ソナタ」や「グレンジャー」の売れ行きにも影響を与えるものと観測される。
カムリハイブリッドは4590万ウォン、3代目プリウスは3790万ウォンに決まった。このハイブリッド2モデルは、販売台数そのものを伸ばすというよりは、トヨタの環境配慮の技術と価値をアピールする役割を担うことになりそうだ。
RAV4の販売価格は2輪駆動が3210万ウォン、4輪駆動が3490万ウォンで、ホンダ「CR-V」、日産「ローグ」、現代自「サンタフェ」などと競う見通しだ。会社側は、セダンのような快適な乗り心地とオフロードの走行性を兼ね備えていると説明する。
すでにトヨタの高級ブランド「レクサス」は、2001年に韓国に進出している。トヨタブランドはレクサスとは販売網を別にする。ソウルの江南、瑞草、竜山と京畿道・盆唐、釜山に常設展示場を開設しており、来年下半期には大田と光州にもオープンする計画だ。
韓国では年内は月500台、来年は月700台の販売を目標とするが、専門家らは、トヨタブランドがある程度定着すれば来年以降は販売台数が2万~3万台に拡大し、国内進出輸入車のトップに躍り出るものとみている。ある業界関係者は「今回発売されるモデルは国産新車とも価格差が大きくなく、輸入車はもちろん国内メーカーの版図にも影響を及ぼすだろう」と話した。
この日の発表会でトヨタ本社の布野幸利副社長は、「成長が続く韓国市場で多様化する顧客の要求に応じようと、トヨタブランドを投入することになった。韓国社会に貢献し、韓国の顧客に愛されるよう最善を尽くす」とあいさつした。
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